器について

はじめに

ご来店、誠にありがとうございます。当店で取り扱う商品の多くは、手づくりの器です。
形、大きさ、色、焼き、それら1つ1つが器に違う表情をみせてくれます。
手づくりの器では、その違いを「景色」「味」と呼び、楽しみます。
また、「器を育てる」という言葉もあるように、
長い時間、大切に使うことで「景色」「味」が更に変化していくのも、手づくりの良さのひとつです。

器は庭と同じ。釉薬の具合、焼き上がり、凹凸は、樹木や草花、落ち葉、石と同じ。
それら全てが「景色」となる。

という話を聞いたことがあります。庭も樹木が伸び、草花が育ち、手入れすることにより「景色」が変化していきます。
選んで、盛って、食べて飲んで、ご自分らしくお楽しみください。
そして手づくりの器は、いつの間にか、あなたの器になっています。

陶磁器の違い

和食器は、「土もの」と呼ばれる、粘土を原料とした「陶器」と、
「石もの」と呼ばれる、陶石という石と粘土を原料とした「磁器」があります。

 陶器(土もの)磁器(石もの)
低く、鈍い音高く、澄んだ音
主原料粘土陶石
透明度低い高い
吸水性ピンホール、貫入より若干浸透するほとんど浸透しない
風合い自然の温かみ、厚手繊細で滑らか、薄手

陶磁器の味わい

工業製品では欠陥となるものも、手づくりの器では意図的な表現手段(デザイン)として用いられます。このような組み合わせが「景色」「味」を作り出します。特に手づくりの陶器には、欠かせない要素です。

■ピンホール
釉薬がかかっているところに見られる、小さな穴(へこみ)のことです。
釉薬をかける時に生地についた有機物が、本焼きをした時に燃えて、1ミリ程度の穴となる現象です。
■貫入 カンニュウ
釉薬がかかった表面にできる細かいヒビのことです。
本焼きをした時に、粘土でできた生地と、ガラス質の釉薬の収縮率の違いでできる現象です。
貫入は細かいヒビなので、目止めなどの処理が不可欠ですが、
長くお使いいただくと、貫入に沿って色が変化するなど、器が「育つ」のがわかりやすく好まれます。
■釉だまり クスリダマリ
釉薬が流れた時に、露のように丸く固まった状態や、底にたまった状態で濃淡ができる現象です。
■石爆 イシハゼ
本焼きの時、土に含まれる石粒がはじけて表面に露出する現象です。

陶器を最初にお使いいただく前に・・・

長く陶器を楽しみ、育てるために、適切な目止めをおすすめします。

◆目止め
少し手間ですが、お使いの前に「目止め」をすることで、良い状態で長持ちさせることができます。
米のとぎ汁の粘りが、ピンホールや貫入を埋めることで、汚れやシミ、においをつきにくくすることができます。
また、ヒビ割れなどを防ぐ効果もあります。

1・鍋の中に器を入れ、米のとぎ汁を器が隠れるくらい入れます。
2・弱火で15分くらい煮沸して、火を止めてそのまま冷まします。
※たくさんの器を入れると、煮沸時にぶつかり合い、破損しますので、ご注意ください。
3・器を洗い、やわらかい布で拭き、十分自然乾燥をします。
◆煮沸できない場合
大きさや形の都合で煮沸ができない場合は、ボウルや洗い桶に器をいれ、温めた米のとぎ汁を全体が浸かるまで注ぎ、冷ましてから、器を洗い、乾燥させてください。

陶器に料理を盛り付ける前に・・・

例えばカレーのように、色が強く、油が多い料理や、汁・スープが多い料理を盛り付ける前には、
10分ほど水に浸してからお使いいただくと、汚れやにおい、着色を防ぐことができます。
特に白など薄い色の陶器や、貫入、粉引きなどの陶器にはおすすめします。

電子レンジ・直火・食洗機の使用について

陶磁器は電子レンジが苦手です。
使ってすぐに影響が出ない場合がほとんどですが、繰り返し使用するうちにヒビやシミが出るなど、傷みの原因になります。
また、熱い料理を盛ることはできますが、耐熱陶器でない限り、直火での使用はできません。
食洗機もおすすめできません。
高温洗浄から乾燥する工程が苦手な器も多く、洗浄中に他の食器と触れてしまい、欠損する場合もあります。
また、金彩、銀彩、プラチナ彩、上絵付や貫入のある器など、剥がれや変色を起こす原因となります。

陶磁器をお使いの後は・・・

残った料理を長時間そのままにしておくと、色やにおいが移ることがあります。同様に保存容器としても適しませんので、ご使用後はなるべく早く洗ってください。
洗う場合は、水かぬるま湯で中性洗剤と柔らかいスポンジを使ってやさしく洗ってください。たわしやクレンザーなどで洗うと、キズや欠けの原因になります。
特に陶器を洗った後は、風通しの良い場所でよく乾燥させてください。裏返して乾かすのがおすすめです。高台のあたりに釉薬がかかっていない器は、特に水分を多く含みますので、よく乾かしてください。乾ききらない器を収納してしまうと、カビの原因になりますので、ご注意ください。

お問い合わせ

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